F1日本GP フリー走行を終えて

金曜日の2回のフリー走行は激しい雨の中で行われました。台風が直撃する可能性もあるという状態で。その中で良いタイムを出したのは、雨を得意とするミハエル・シューマッハジャンカルロ・フィジケラの二人。2回目にはジョーダン勢もすばらしいタイムを記録し、ブリヂストンの地元の利をここ鈴鹿で十分に発揮したような形になりました。

しかし、それより興味深いのは、各チーム、ドライバーのアプローチの仕方が今日のフリー走行に反映されたこと。(各チーム/ドライバーのコメントを見る限り)チーム戦略、ドライバーごとの考え方の違いを感じとれた1日だったと思います。

たとえば以下のような感じ。

トヨタジャガー:レースに備えてウェットタイヤ温存
ブリヂストン勢:ウェットタイヤのパフォーマンスに満足し、予選決勝でもウェットを期待(特に下位チーム)
ミシュラン勢:全体的にウェットの予選決勝を嫌がる
クルサード:最悪の事態に備えて雨用のセッティングを進める
モントーヤ:日曜日のぶっつけ本番ドライ用セットアップの必要性により面白いレース展開を期待

安定性、レースマネージメントを重視するクルサードに対し、レース時のパフォーマンスに重きを置くモントーヤ。(コメントから判断するに)この対照的なアプローチが今回の日本GPにも現れたということが、個人的には印象的でした。